1. Media116
  2. 結婚
  3. 一つじゃない4

一つじゃない4

この記事を共有

ライター:風来坊

共生社会やSDGs…
近年、やたら障がい者の社会参加に触れる話題が賑わっているように思います。
それらの理念は素敵なものなのでしょうけれど果たしてそれらが当初の理念通りに働いているでしょうか?
そもそも障がい者の社会参加を国はどう考えているのでしょうか。
働いて納税する人を増やす?
それだけが社会参加ではありません。
障がい者の社会参加を認めるなら、障がい者にだって人と出会い、憩う場を提供して欲しいと思うのです。

はじめに

「障害」は恋愛をする上での「障害」になる?

私は身体障害を負ってから恋愛をしたことがありません。
それは私自身が恋愛に臆病になっているだけが原因だとは思えないのです。
日本において「障害」というものが恋愛をする上での「障害」にもなっていると私には思えるのです。

県営マッチングサイトを利用してみた

「障害」は恋愛をする上での「障害」になる?

昨年(2021年)11月からサービスが始まった県営のマッチングサイト「〇〇〇結婚支援センター」を四ヶ月利用してみました。
結果は「惨敗」。

なぜ私が「惨敗」という結果で利用を辞めたかというと私が女性達に「選ばれない理由」にあります。
運営に私が選ばれない理由を聞いたところ(異性からのアプローチを断る際にアンケートで理由を求められるのです。そうしたデータの積み重ねを運営に聞くことができます。)、女性から「価値観が合わない」「写真の印象が悪い」「収入が低い」という回答が集まっているというのです。

私がお相手に求める「価値観」として提示していたものは「細やかなことで笑い合える方」だけでした。この価値観が合わない女性はどんな価値観の男性だったら価値観が合うのでしょうか?
「細やかなことで笑い合える」ことができない方と出会っても長続きするとは思えないので、
私は「価値観」への対応を諦めました。

また、「写真の印象が悪い」という回答には運営から「女性は髭を嫌う」というアドバイスも付け加えられていました。私は利き手に障害を負ってから未だに上手く手を動かせないので髭の剃り残し(というより手が動かないので諦めている)があります。ですから「髭」に関して指摘されても現状では対応できません。更に運営からは写真館で撮影した正装での写真を求められているのですが私の手では上手くネクタイを結べないこともあり、
私は「写真の印象」への対応を諦めました。

「収入が低い」という女性の声ですが、私は利き手に障害を負い、力仕事、筆記を伴う仕事が事実上不可能です。ですから、未だに生き方を探している状況であり、ほぼ無収入の無職です。私自身働きたいのですが現状叶っていないので、
私は「収入」への対応を諦めました。

「障害」が恋愛・婚活の「障害」になっている?

私が〇〇〇結婚支援センターの利用を諦めた理由の2/3が障害起因のもの。
・・・障害が理由で婚活が進まないなんておかしくない?

そこで、県の障害福祉課に「障害が障害になって県営マッチングサイトの利用が難しい」と相談(泣き付いた)し、折角なので疑問に思っていた「県営マッチングサイトがLGBTQ+の方々の利用を想定していない仕様になっている件」や「公共事業なのに利用者の年齢制限をしている件」についての質問もぶつけると「〇〇〇結婚支援センターは子育て社会推進課が担当している」というのです。

つまり、県営マッチングサイトを私は「恋愛のための出会いの場」と勘違いしていたのですが、県の想定では「子作り」が目的のサービスだったのです。

なるほど!
それなら劣る遺伝子の障がい者や子供を産めない人は利用対象外ですね!
…は?どういうこと?(怒)

日本では1996年まで優生保護法という法律がありました。
その法律でも「劣った遺伝子は日本に残してはならない」として障がい者等のマイノリティの人々の生殖機能を政府が一方的に手術で破壊するという国からマイノリティに対する一方的な人権蹂躙を認めていたのです。

更に国による違法行為に対して2022年2月2日に大阪高等裁判所は「障害を理由に強制不妊手術を行ってきたことは、それ自体が被害者の意思決定の自由に反した非人道的かつ差別的であり、個人の尊重という 日本国憲法の基本理念に照らしても 是認できない違憲であるとし、その上で、排訴期間の適用をそのまま認めることは、著しく正義・公平の理念に反する(※1)」と国に賠償命令を出しています。これに対し国は上告をしているのです。

つまり、国は障害者等マイノリティの人々の人権を蹂躙したことを認めながら、それに対する賠償はしないという、非を認めない姿勢を現在も取っているのです。
国が現在も障害者等マイノリティの人権を軽視しているのですから、宮城県が同様に障害者等マイノリティの人権を軽視するのは当たり前なのかも知れませんね。

おわりに

「障害」は恋愛をする上での「障害」になる?

どうでしょうか?
 日本という国において過去から現在まで、

 障害者等マイノリティの人々も安心して恋愛できる環境でしょうか?
 障害者等マイノリティの人々も安心して結婚できる環境でしょうか?
 障害者等マイノリティの人々が自分らしく生きられる環境でしょうか?

 あなたはマイノリティではないと言い切れますか?


<引用・参照>
(※1)優生保護法裁判の大阪高裁に対し、国が上告したことに強く講義する(声明) 2022年3月9日 一般財団法人全日本ろうあ連盟

この記事を共有

Huraibou

ライター 風来坊

東北の片田舎在住のアラフォー。 児童虐待、いじめ、パワハラ、自傷による措置入院を経験。 田舎では福祉に偏りがあると考え30代から大学で福祉を学ぶ。 数年前には事故で利き手が不自由になり、現在はリハビリを兼ねた趣味(プラモデル、ニードルフェルト、UVレジン)に没頭中。 いつか全ての人が楽しめる駄菓子屋を開きたい。

ブログ
公式HP

このライターの記事一覧を見る

おすすめ記事

Media116とは?

アットジーピー

障害別専門支援の就労移行支援サービスアットジーピージョブトレ。障害に特化したトレーニングだから働き続ける力が身につく。職場定着率91パーセント。見学・個別相談会開催中!詳しくはこちら。

MENU
閉じる
ページの先頭へ戻る