【第二弾】待ちに待った車椅子ユーザー向けオーダースーツが完成!早速レビューしてきました!
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ライター:Media116編集部
みなさんこんにちは!Media116編集部です。前回「【第一弾】『もうスーツを諦めなくていい」車椅子ユーザーがカッコ良く着れるオーダースーツ!』という記事を書きましたが、みなさんご覧いただけましたか?
今回はその第二弾!
実際に出来上がったオーダースーツを着てみたレビューです!前回は野中社長の車椅子ユーザー向けオーダースーツに対しての熱意や、着心地と見栄えを両立させるための様々な工夫を教えて頂きました。
そして、ご依頼してから約4週間。「オーダースーツが仕上がりました!」というご連絡を受け、実際にモデルになった車椅子ユーザーで上下肢機能障がいのある弊社社員と早速受け取りに「HANABISHI」銀座店へ。
さて、一体どんなスーツができているのでしょうか!? 
様々な工夫がほどこされた「自分だけのスーツ」
おお!高級感のある立派なオーダースーツがあらわれました。シックな印象でかちっとキメたい時に重宝しそうですね。

着用してみるとこんな感じです。

シルエットがタイトで体にフィットしていますね!
女性らしさが再現されていて、このシルエットは独自の技術が活かされていますね。
普通に市販されているスーツを着用すると特に胸元がタブついてしまいますがそんなお悩みを解決してくれています。この秘密は後半でお伝えしますね!
また、店内を一周してもらっても、違和感を感じず車椅子を操作することができました。

ウエスト部分にもハナビシ独自の工夫と魔法が施してあり、そのひとつとしてパンツの前側を浅くすることでダブつきを軽減し、後ろ側を深くすることで背中や下着が見えるのを抑えてくれるのです。
これは車椅子女子ユーザーには嬉しい工夫ですよね。

膝裏には、ダブつきを抑制するよう3本の縫込みがほどこしてあります。

この補正により膝裏のダブつきや違和感が解消されるだけではなく、着用時の負担も軽減されるそう。そのほか、着用時座っている姿勢・ラインを綺麗に見せる・負担軽減等の工夫も施してあります。
パンツだけではなく、ジャケットにも工夫が。
車椅子を操作しやすく・袖の汚れを防ぐため短めに作りました。

また、オーダースーツを依頼するほとんどの車椅子ユーザーがつけるという袖の補強
がこちら。

袖の補強をすると生地の破損を防ぐことが出来るというメリットがあります。袖を短めに作ると、機能性・操作性は増しますが、中に着用するインナー・ブラウスの袖丈がジャケットの袖丈よりも長くなってしまいうというデメリットがあるのでインナーを一段まくるなどの対応が必要ですね。
ジャケットの肩周りにも工夫が凝らされています。まずジャケットを作る際には決まったパターンを何着か合わせて一番しっくりくるものを選びます。
車椅子を操作する際に、肩周りが動かしやすいよう袖付け廻りの外周寸法を大きくすることができます。肩周りの可動域が増えることで、車椅子を漕ぐ動作が楽になります。

ボタンにも工夫が凝らされています。こちらが「メオト釦(ボタン)」と呼ばれるものです。
前合わせのボタンなのですが、留め方によって3センチほど余裕を持たせることができるので、車椅子を操作する際などに役立ちます。

見た目にも美しい一番の理由は、一般的なジャケットでは座位の場合上衣の襟元が浮いてしまいます。みなさんも通常のジャケットで経験ありませんか。
「HANABISHI」のオーダージャケットでは、襟から胸元までのパターンを見直し、襟元のダブつきを軽減しました。
そして、着丈を短くし、さらに前丈を短くすることで、座位姿勢でも前裾がダブつくことなく、見た目もスッキリとした印象になるのです。

(HANABISHIの販売スタッフ木原さんと弊社モデルのまろえもん)
障がいがあっても、可能性を感じて
「車椅子だからおしゃれで着心地のいいスーツは難しいのかも」そう思われている方もいらっしゃると思います。
かといってオーダースーツと聞くと「お高いんでしょう?手を出しづらいな・・・」と思うかもしれません。中には48,000円という価格を安くない、と感じる方もいるかもしれませんが、冠婚葬祭、就職活動、仕事など様々なシーンでおしゃれで着心地の良いスーツを着ることは自信につながるのではないでしょうか。そしてこのオーダースーツはあなただけのための、一生ものだということは何よりの宝ですよね。
ちなみに、「HANABISHI」ではオーダースーツを作りたいという視覚障がいのある方への配慮もあります。スーツは上下対ですので、日にちが立つと「あれ、このジャケットにどのパンツを合わせたらいいかわからなくなってしまった・・・」ということがよくあるからです。
そこで「HANABISHI」では、オーダースーツに上下対に独自のサインを刺繍することによって手で触った時に「あ!これとこれが対だったね」とわかるような工夫をしています。
おしゃれに妥協したくない、自信をつけたい、どんな理由でもいいのです。オーダースーツはきっと、あなたの強い味方になってくれるでしょう。
【第一弾】「もうスーツを諦めなくていい」車椅子でもカッコ良く着れるオーダースーツ!
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            ライター Media116編集部
障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。
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